呼びかけ人代表からのアフターコメント



● 辻 信一
一年で一番日の長い夏至の日。多くの伝統社会が、これを聖なる日として、祝い、祭り、祈った。太陽エネルギーのおかげで生きていることへの感謝と畏敬の念がそこにはあった。だがそのことに思いを馳せる現代人はもうほとんどいない。
電気を消す。すると暗闇が戻ってくる。日本人の8割が町に住むと言われる今、ぼくたちのまわりから闇が消え去って久しい。電気を消して、月や星を見よう、蛍を見よう、という人々がいる。ただ闇の中でじっとしている人、愛し合っている人たちもいるだろう。焚き火をしたり、ローソクを灯す人たちもいる。ローソクの火は闇を引き立たせ、闇は火を輝かせる。 ...続きへ

● 竹村 真一
半年ほど前、この“100万人のキャンドルナイト”の最初の企画会議で、言い出しっぺの藤田さん、辻さんに一つだけお願いしたことがあった。
それは「反原発」や”unplugging”といった否定形でなく、あくまでキャンドルの時間を共有する、というポジティブなメッセージを基本にしようではないかということ。
政治的な問題を声高に叫ばなくても大事なポイントは十分伝わるはずだ、いまの世代の感性をもっと信用していい、という思いがその背景にあった。
その後、この企画への賛同の輪がひろがってゆくにつれ、この思いは確信となっていった。しかし、そんな反応を身近に感じるほどに、そうした全国のさまざまな人々の思いを、もっとリアルなかたちで「可視化」してみたいという思いが募った。  
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● 枝廣 淳子
私は大学院修士2年のときに、博士課程に残るのをやめて、就職し社会に出ました。高校の時は大学に入るために、大学の時は大学院に入るために頑張りました。そしてようやく大学院に入ったのに、一向に待ち望んでいた楽しく充実した「いま」がやってこなかったからです。
このままでは、博士課程に入るために、その先もおそらく、助手になるために、講師になるために、助教授になるために、教授になるために……と、半永久的に「いま」を生きることが先延ばしされてしまうのではないか。
「未来が現在を侵食しつづける」見通しに耐えられなくなって、「や〜めた」と降りてしまったのでした。 ...続きへ