キャンドルナイトは実際の電気消費量に少しでも反映されるだろうか?そういう素朴な関心から、東京電力にお願いして公開いただいたのが、この棒グラフです。
(東電HPの「でんき予報」当日分。東電管内は全国の使用量の1/3程度。)

東京電力の電力需要 2003年6月22日(日)


もちろん、電気の使用量は何もしなくても夜が進めば需要が減るので、減った分からキャンドルナイトの効果を単純に測定することはできません。天候・気温・湿度などにも大きく左右されるので、前日・前週・前年の同時間帯と比較して節電効果を把握するのも困難です。

また一つの目安として、仮に100万人が100ワットの電球を消灯したとすると、全国で10万キロワットの節電(東京電力管内ではその1/3が反映されます)。しかしグラフをみればわかるように、全体ではピークを過ぎた夜でも3000万キロワット以上の消費があるわけですから、なかなか眼にみえる効果を期待するのは無理かもしれません。

それでも、エネルギー消費というブラックボックスに対するこのような「可視性」のチャネルを少しでも開いていくことが重要だと考え、このようなデータを掲示してみました。ちなみに九州電力からも御協力いただき、以下のデータを頂戴しています。

九州電力管内の電気消費量:22日 19時〜20時
20時〜21時
21時〜22時
1013万キロワット
985万キロワット
936万キロワット

キャンドルナイトを行なう動機は「節電」だけではありませんし、節電効果を計ることが目的でもありませんが、個人の自発的な営みと社会全体のマクロな問題の連関を意識するためにも、こうした情報の「鏡」を磨いていけたらと思います。

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