2009.06.15 Mon
キャンドルナイトはポルトガル民謡の"石のスープ"

運営に関わるひとが、どういう思い出やっているのか、
そもそもどういう組織なのか、
いったい何がしたいのか、
よくみなさまに質問されることに少しお答えできそうな文章を
ウェブサイトの制作メンバーの坂口祐 (yousakana)さんのブログでみつけました。

それぞれ目的がいろいろなキャンドルナイトなので
運営スタッフ全員がこの思いを共有している訳ではなく、
一個人の意見ではありますが、紹介します。


以下、「石のスープ - Sopa de pedra」 より転載です。
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「石のスープ」っていうポルトガル民話をご存知ですか?
キャンドルナイトの仕事をしていると
僕らがやっていることはまさにこの話のことだなって思います。

おなかがすいた僧侶がある村に立ち寄った時に
「スープができる不思議な石を持っています。鍋と水だけでも貸してください」
といって民家から鍋と水を借りる。さらに他の民家に行って、
「この石が古くなっているので味が薄い、塩だけでも貸してください」
といって今度は塩を借りる。こうやって小麦や野菜や肉もあつめて
ものすごいおいしいスープをつくる、という話。

キャンドルナイトの作業はまさにこんなかんじ。

日本時間の夜な夜な、ロンドン時間の昼間、スカイプにあつまってみんなで作業。
「ここをもっとこうしたいな」って誰がいうと
「じゃあ僕が画像つくるから、何々君はデータアップロードして」
みたいにして、ひとつのサーバーを囲んでみんなで材料を放り込む。
気がつくとホームページができあがっている。
会社組織とはぜんぜん違う、個々が自律分散協調しながら
何かができあがっていく面白さがここにはあります。
会社組織では上司やクライアントの命令が主導権を握ることになりますが、
ここでは手を動かした人が主導権を握ることになります。

これは、ホームページの作成の話だけのことではなくて、
キャンドルナイトという企画自体この石のスープのようだなと思います。
キャンドルナイトという時間に、いろんな人が集まってそれぞれの場所で、
それぞれの人たちが、それぞれの思いを込める。
もはや誰も全体像を理解しきれていないんじゃないだろかと思う。

みなさんも思い思いの材料を放り込んでみてはいかがでしょう。
でんきを消して、スローな夜を。

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